新年度予算案に対する修正案が可決!
市長は再議請求の意向

こんにちは、上尾市議 尾花あきひとです。

3月議会では、当初予算案の一部事業に対し複数会派から異議が唱えられ、執行部との緊張感が高まる中で審査が続けられました。
常任委員会での審査、一般質問等が終了し、最終的な採決の場である本会議場へ。

「北上尾のショッピングモール『PAPA』内の床を借りて 公共施設マネジメントに活用する」市の計画に対し、手法や場所そのものではなく、用地選定のプロセスが不明瞭な事等から、慎重な検討を求め、この事業費を減額する修正案が提出されました。
上尾市議会では修正の意向が示される事も極めて稀であったため、二元代表制(住民意思を市長・議会の2機関がそれぞれ代表する)の観点からは大きな進歩と言えます。

今議会では、報道されているように、市長が議長の発言を議場で告発する、他会派から修正案に対し大量の質疑が出されその回答について紛糾する、議事進行への異論から議長不信任決議案が提出されるなど、様々な出来事が起きています。

 

最終日は日またぎの長丁場となりました。

今回の予算案と審査過程で、どこに課題があったか。
明け方、私は採決直前に登壇し、審査過程に関する論点を整理して修正案に対する討論を行いました
<<動画>>がアップ
(34:00〜尾花あきひと登壇)されていますので、是非ご覧いただければと存じます。
(なお上尾市では、予算案を多くの議員で一体的に審査する「予算委員会」が未設置です。
現状は各常任委員会で分割審査しているため、今回のような複数分野にまたがる事業は、実態把握が極めて困難でした。
そこで、個人的に各委員会や一般質問でのやりとりを網羅して問題点を整理・指摘するという作業を行なったわけですが、予算委員会の設置は今後必須であると改めて思った次第です。)

 

そして、採決の結果、1958年の市政施行以来、初めてとなる「予算案に対する修正案」が可決
北上尾PAPA借り上げに関する関連予算は削除されました。

 

市長は閉会の挨拶において、再び議長発言を暴露し「再議請求権」の行使を表明。
年度内に臨時議会が行われる予定です。
(※「再議請求権」・・・議決に異議がある場合、首長は審議のやり直しを求めることができる。
議決の送付を受けた日から10日以内に首長は臨時会を招集。再議に付された議案の可決条件は「特別多数議決」となり、通常の過半数ではなく「出席議員の3分の2以上」の賛成が必要となる。)

 

「再議」となれば まだ審査は続いていきます。
そして、真偽を確認すべき事項がたくさんあります。
今議会で起きた事については改めて追記いたしますが、現時点で強く主張しておきたい事があります。

「議案審査はオープンな場で、議場で行われるべき」との旨の市長発言には私は100%同意します。
一方で、今議会での当初予算案に関する執行部説明には合理性に欠く答弁が多数あると言わざるを得ません。
市は以前の図書館計画などについて「前市政では説明責任が果たされなかった」との旨述べてきたため、特に丁寧な説明をもって事業を進めるべき状況のはずです。

そして、予算修正は議会の正当な権利です。
個人間でどんなやりとりがあったかは別として、議案審査というのは行政と議会の事情など関係なく「市民にとって有益か否か」で審査されなくてはいけません。
これを市が「議会側が政治的意向で議案を駆け引きに使っている」と捉えているならば、一度冷静になり、議案そのものを省みる姿勢が必要ではないでしょうか。
(このあたりも討論で主張いたしました。)

 

《上尾市議会録画中継 速報板 平成31年3月定例会 03月21日 閉会日》

 


https://smart.discussvision.net/smart/tenant/ageo/WebView/rd/speech.html?council_id=37&schedule_id=9&playlist_id=3&speaker_id=0&target_year=2019
34:00〜 尾花あきひと 登壇

 

 

 

追記:臨時議会を招集する旨、告示が出ました。

1 日 時  平成31年3月27日(水) 午前9時
2 場 所  上尾市議場
3 付議事件   平成31年度上尾市一般会計予算を再議に付することについて

 

 後日行われた臨時議会については コチラ へ。