防災無線の「聞こえにくさ」対策
聞き逃し用 電話サービス 実装のお知らせ

 

防災無線が聞こえなかったときには
こちらの番号で内容が確認できます

0487755577

 

こんにちは、上尾市議 尾花あきひとです。

本日は「防災行政無線」に関してのお知らせです。

市内各所に設置されている屋外拡声子局

 

行政からの情報を広く市民に伝達する「市町村 防災行政無線」
防災・防犯・尋ね人情報等を 日々発信しているシステムです。

2012年の内閣府調査では「東日本大震災の被災県で大津波に関する警報を見聞きした手段」は、ラジオ・テレビを抑えて 防災行政無線が54%でトップ
日本独自の仕組みとも言われますが、長年 市民生活と共にある、なくてはならない存在だと思います。

そのスタートは昭和43年、国と都道府県を結ぶ「消防 防災無線」から。
昭和45年には都道府県と市町村を繋ぐ「都道府県 防災行政無線」が整備され、昭和53年に現在に至る「市町村 防災行政無線」の整備が始まり、システムの基礎が出来上がっています。

長年の運用の中で社会情勢やテクノロジーには変化が起きていますが、最近よく聞くのが「防災無線が聞き取りにくい」という意見です。

建築様式の変化により住宅の気密性が増した事もあり、風向き等や位置関係によっては「放送内容が聞き取りにくい!」という指摘が各自治体に寄せられているようで、住民アンケート等も実施されています。
その結果からは、防災無線への住民の不満が、東日本大震災前後で「音がうるさい」→「音が聞こえにくい」に変化してきた傾向があるようです。

総務省は行政サービス向上のために、防災無線システムを「従来のアナログ方式からデジタル方式に移行する」よう制度化し、全国の自治体は順次、対応を行なっている最中です。
上尾市も、現在の機器が使用開始から30年を超えていること等から デジタル化に移行中。
(平成30年度に工事開始し、平成32年度※に完了予定)※=令和2年度

デジタル化のメリットとしては、

・双方向性
・データ通信
・複数チャンネル化
・他のシステムとの連携  等が挙げられます。

これまでの音声による放送以外に、画像データの転送といった機能拡張が可能で、様々な応用が効きます。
また、副次効果として デジタル化に伴う機器更新による音質向上もあると言われ、上記の難聴問題にも対策可能との事。

とはいえ、どのみち子局との位置関係によって「音がうるさい」「音が聞こえない」と相反する意見が出る事は変わらないため、音質はともかく「ボリューム自体を大きくする」といった方法はあまり現実的ではありませんし、私としては、音質向上とともに、聞き逃した際 すぐ内容確認できる方法を という視点でこれまで提案を行なってきました。

 

 

◆◆◆ 平成30年3月 総務委員会 発言要旨 ◆◆◆

◆尾花 防災行政無線のデジタル化について。
「高性能のスピーカーが入る」との事だが、全体に対する割合は、難聴問題のクリアが期待できるほどのものか?

◎危機管理防災課 平成28年度に「音達調査」を実施したところ、音が届いていないエリアがある
エリアを洗い出し、また地元から「子局を建ててもらいたい」要望もあるので、高性能スピーカーで代替していく。
全体という事ではなくて、あくまでもパッチ(部分対応)で高性能スピーカーを設置していく形。

◆尾花 聞き逃しに対する対策は現状どうしているか?

◎危機管理防災課 現在は、聞き逃しに対しては「ホームページを見て頂く」「上尾市メールマガジン登録者には、防災無線内容をメール発信」等はしている。
今後、他の自治体でもやっている「フリーダイヤルをかけて 電話で確認する」等、多メディア活用を検討したい。

◆尾花 ホームページ上の掲載は、放送から何分以内に上がるか把握しているか?

◎危機管理防災課長 正確に測った事はないが、タイムラグがあると認識している。

 

◆◆◆ 平成31年3月 総務委員会 発言要旨 ◆◆◆

◎危機管理防災課 防災無線デジタル化について。
平成30年度に工事を開始し、今年度は、平成32年度までの3カ年工事の2年目。
今年度の工事計画は、既存128台ある子局設備のうち、83台の更新。

◆尾花 デジタル化に伴って、以前から提案している「放送後なるべく早くのホームページ掲載」や、ツイッター等のSNSへの展開は可能か?
これまでは、ホームページ掲載する際、職員が別途、手で文字を打っていたと聞いているが、デジタル化のデータを転用する仕組みにすればタイムラグが減らせるのでは?

◎危機管理防災課 デジタル化によって、大元でテキストデータ入力を経てから情報伝達する仕組みのため、可能です。

◆尾花 環境が整った段階で早目に入れて頂くよう要望する。

(口答比率が多いため 担当課に確認の上 発言要旨を整理して記載しています)

 

◆◆◆◆◆◆

 

このように、デジタル化によりホームページやSNSへの連動が容易になった事を確認し ホームページ掲載については早期の実装を要望しました。

また、上記 総務委員会(平成30年)で危機管理防災課が計画していた 「聞き逃し内容を 電話で確認する」仕組みがこの度導入されました。

https://www.city.ageo.lg.jp/page/118118121301.html
防災行政無線の放送内容が電話で確認できるようになりました(上尾市)

 

このほか、市が発信する防災情報等が取得できる以下のサービスも是非、ご活用ください、

・防災情報等を配信している「上尾市メールマガジン」
https://www.city.ageo.lg.jp/mailmaga/

・Yahoo!JAPANとの協定に伴う「Yahoo!防災情報アプリ」
https://www.city.ageo.lg.jp/page/118118110701.html

情報伝達は、各世代に対応した様々な手法が必要です。
今後も情報提供と提案に努めますので、ご意見がありましたら是非お寄せください。