議会改革 政治倫理について

こんばんは、上尾市議 尾花あきひとです。

昨日、議会改革特別委員会が開かれました。

こちらは市民生活に関する議案等を審査する各常任委員会とは別枠で、
「議会活性化に向けた調査検討」を目的に設置されている特別委員会です。

議会の構成
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平成28年6月に委員に指名されて以来、副委員長として「予算・決算委員会の設置」「タブレット端末の導入」などの協議を進めてきましたが、平成29年末に市長・議長の汚職による逮捕が発生

私はこれを受けて議会改革特別委員会は取り組むべき事項が変化したと考え、優先協議事項の順位変更を事務局に打診
委員会で協議した結果、「政治倫理規定の制定」を優先事項にすべきと意見がまとまり、現在に至っています。

本日の議事となったのは、

❶政治倫理規定
❷予算・決算特別委員会の設置
❸タブレット端末の導入
❹陳情者からの要望

このうち ❶政治倫理規定 についてご報告します。

昨年末「西貝塚環境センターの入札に係る調査特別委員会」(汚職事件調査と再発防止を担う)の最終報告書に、議会が今後取り組むべき事項として、「議員の行動規範」と記載するか「倫理条例」と記載するかで紛糾した案件です。
論点となっているのは、議決を経て条例化するかどうかですが、目的としては「事件の再発防止」「市議会の信頼回復」の2つが挙げられます。そこで、より拘束力の強い条例化を行うべきとの意見が出たわけです。

これまでの議会改革特別委員会の議事では「政治倫理規定」との表記でしたが、実質、条例化も見据えた調査を行なっている事や、中身の議論までは詰まっていない状況下で、当委員会の議論を待たずして調査特別委員会が「条例化」を打診する事には、賛同しかねました。
しかし、私は基本的に条例化すべきと考えています。

本日の委員会でも経緯を再確認し、引き続き「条例化」も視野に入れた検討を進める事を全委員で確認。
さらに今回のケースでは、執行部側が職員の倫理に関する条例を提出する意向を示しているため、
市長等含む「政治倫理」ではなく「議員倫理」の形で制定すべきとの事で各会派ひとまず方向性は一致しました。
次回の委員会までに、各会派が盛り込みたい要素や論点をそれぞれまとめ、提出する事となっています。

制定にあたって、忘れてはならないのは「議会改革を何のために行うか」という事だと思います。
私が議会に入る前から全会派一致が原則となっている当委員会ですが、改革の目的やビジョンを明確に持っていないと、他会派との協議や合意形成は困難です。
「言われたからやる」姿勢では、議員自ら具体案を示す事もなく、議会事務局任せの熱量の低い会議になりかねません。こういう局面だからこそ、議会改革をもって上尾市の何を変えたいか、再度考えるべきと私は思います。
スピーディかつ的確に、というのは難易度が高くなりますが、自己満足の議会改革では意味がありません。
また、改革という趣旨からすれば、全会派一致という原則そのものについても再考すべきではないかと考えています。

 

議事❷以降は別記事でご報告いたします。